マンモグラフィー(乳房X線検査)
マンモグラフィーとは、乳房専用のX線撮影装置を用いて、乳がんの兆候を画像で調べる検査です。
触診ではわからないような小さなしこりや、石灰化(乳がんの初期サインとなる微細な変化)などを映し出すことができ、乳がん検診において非常に重要な役割を果たしています。
マンモグラフィー検査の特徴
- 乳房を専用の装置で圧迫して、X線撮影を行います。
- 検査時間は数分程度と短時間で済みます。
- 40代以上の女性に特に推奨されている検査方法で、厚生労働省も2年に1回の受診を推奨しています。
- 自覚症状がない段階でも、早期乳がんの発見が可能です。
マンモグラフィーと乳腺エコーの違い
乳がん検診には主に2つの検査方法があります。
それが「マンモグラフィー(乳房X線検査)」と「乳腺エコー(超音波検査)」です。
それぞれ特徴や得意分野が異なるため、年齢や体質、リスクに応じて適切に選ぶことが重要です。
検査方法の違い
| 項目 | マンモグラフィー | 乳腺エコー(超音波検査) |
|---|---|---|
| 検査の仕組み | X線で乳房を撮影(圧迫して撮影) | 超音波で乳腺の内部を画像化 |
| 痛みの有無 | 圧迫による痛みを感じることがある | 痛みはほとんどなし |
| 放射線の使用 | 使用する | 使用しない(妊娠中でも受けられる) |
| 得意な検出対象 | 石灰化、乳がんの初期変化 | しこりの形や性質、境界の明瞭さなど |
| 向いている年齢層 | 40代以上(乳腺が脂肪化している人) | 20〜30代(乳腺が密な人)にも有効 |
| 検査時間 | 約5〜10分 | 約5〜10分 |
どちらを受けるべき?おすすめの選び方
検査は痛い?不安な方
病変を写し出すためには、乳房を圧迫して薄く引き伸ばすことが重要です。その際に、個人差はありますが痛みを伴う場合があります。
当院の装置は、均一に乳房を伸展できるしなやかな圧迫板と圧力に合わせてゆっくり圧迫するシステムを搭載しているため、痛みを最小限に抑えることが可能です。
また、冷たさを感じさせない素材や丸みを帯びた機械の形状は、リラックスして検査を受けられる配慮がされています。
室内の構造は撮影技師が部屋を出ることなく機械の操作を行うことができるようになっております。
異常が見つかった場合は
マンモグラフィーで「要精密検査」と判定された場合、必ず精密検査を受けてください。
異常=がんとは限らず、良性のしこりや乳腺の密度による見え方の違いなども含まれます。
一般的な流れとしては以下の通りです:
- 再度のマンモグラフィー撮影や超音波(エコー)検査
- 必要に応じて、細胞診・組織検査(生検)など
当院では、精密検査に対応している医療機関への紹介状発行も可能です。
早期に適切な対処を行うことで、乳がんは治療可能な病気となっています。
不安を感じたままにせず、次のステップへと進んでください。(当院では二次検査は実施しておりません)
マンモグラフィーはどんな方におすすめ?
- 40歳以上の女性
- 家族に乳がんの既往がある方
- 過去に乳腺疾患の指摘を受けたことがある方
- 仕事や子育てで忙しく、定期的な自己チェックが難しい方
- 健診で乳がん検査を受けたことがない方
乳がん検診に不安を感じている方も、当院では快適な環境で安心して検査を受けていただけるよう工夫しています。
初めての方や、痛みに敏感な方もどうぞお気軽にご相談ください。
マンモグラフィー検査を受けられない方・注意が必要な方
以下に該当する方は、当院ではマンモグラフィー検査を受けることができません。
検査を受けられない方
- 妊娠中(妊娠の可能性を含む)・授乳中・または出産・卒乳後半年以内の方
※マンモグラフィーはX線を用いた検査のため、放射線を使用しない乳房超音波検査(乳腺エコー検査)の受診をおすすめします - 胸部の手術を受けた方
(バイパス手術・ペースメーカー・シャントチューブ・ポート等の人工物を挿入されている場合)
※挿入されているものが損傷するおそれがあるため、専門の医療機関でのご受診ください - 豊胸術(シリコンバック挿入)を受けている方
※脂肪注入、ヒアルロン酸注入の方は受診可能ですが技師へお伝えください
※ただし、横浜市乳がん検診では、脂肪注入、ヒアルロン酸注入などによる豊胸も禁忌事項となっています - 持続血糖値計測器(リブレ)インスリンポンプを装着されている方
注意が必要な方
以下に該当する方は、事前に技師へお伝えください
- 四十肩、五十肩などで動きに不自由を感じる方、ろっ骨をけがされている方
- 過去にマンモグラフィー検査で気分不良を起こしたことがある方
- 乳房にイボやほくろなど、気になる部位がある方
- 貧血・立ちくらみ・失神などの症状が出やすい方
- 制汗スプレー、パウダー等を使用している場合は、検査前にお申し出ください
※スプレーやパウダーに含まれる成分が、画像上で病変と似た影として写ることがあります。必要に応じて、ウェットティッシュで拭き取っていただきます。