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コラム

痛風予防

全国の患者数が100万人を超える痛風

コロナ終息の見通しが立たず、当面はステイホームをはじめとする「with コロナ」の生活様式が続くと予想されています。
2021年に一般社団法人日本生活習慣病予防協会が医師を対象にしたアンケートによると、コロナ前後を比べて「痛風」「高尿酸血症」患者が約4割増加したとの結果が発表されています。
いまや国民病となってしまった痛風について正しい知識と対策を学んで、病から身を守りましょう。

痛風ってどんな病気?

痛風とは足の親指や膝などの関節が腫れて激痛を引き起こす病気です。
尿酸の結晶が関節に沈着することで起こり、前日まで何も症状がなくても発作的に腫れと激痛が起こり、発作が起こると2~3日歩けないほどの痛みが続きます。
尿酸は「プリン体」が分解されて作られます。尿酸の生産は約2/3が体内で生産されるプリン体から作られ、残り約1/3が食事から取り入れたプリン体から作られます。

痛風患者の95%は男性で、女性は痛風になりにくいと言われています。女性ホルモンには尿酸を排泄する働きがあるためであると考えられます。
また痛風には高尿酸血症という、体内の尿酸が増えてしまう病気が隠れています。この高尿酸血症を放置しておくと、痛風だけでなく「糖尿病」「脂質異常症」「高血圧」などのさまざまな合併症を引き起こします。

痛風になりやすい人

痛風になる人はせっかちで行動的な人が多いと言われています。
早食い・大食いであったり、仕事はバリバリこなし、プライベートもじっとしていない等。
こうしたタイプの方は、ストレス発散法を飲食や過食にせず、十分な睡眠、適度な運動など、体に優しい自分なりのストレス解消法を見つけてください。

  • 熱血ビジネスマンタイプ
  • 毎日お酒を飲む
  • 魚卵やこってり料理が好き
  • 肥満傾向である
  • 激しい運動が好き
  • 早食い・大食い自慢
  • 水分を取らない

アルコールとの関係

高尿酸血症を指摘されたり痛風になるとビールを飲むのを止めて焼酎に変える方がとても多く見られます。
ビールは、高尿酸血症や痛風の一番の大敵のように言われていますが、実はアルコールそのものに尿酸値を上昇させる働きがあります。
このため、プリン体を含まない焼酎やウイスキーなどの蒸留酒の飲酒でも尿酸値が上昇し
てしまうのです。

アルコールが尿酸値を上げる仕組み

  1. 体内での尿酸の産生を増加させる。
  2. 利尿作用により尿酸が濃縮される。
  3. 尿を酸性にして尿酸を溶かしにくくするため、尿中への尿酸の排泄を阻害し、尿酸を体内にとどめる。

痛風を予防しよう

食べ過ぎに注意

摂取エネルギー(カロリー)を控えて肥満を解消するだけで尿酸値は下がります。バランスよく適量の食事を心がけましょう。
また、プリン体が多く含まれているものは食べ過ぎないようにしましょう。

水分をたくさん摂る

たくさんの尿で尿酸を排泄するため、水やお茶を1日2リットル以上飲みましょう。
砂糖を多く含む清涼飲料水は逆に尿酸値を上げてしまうので飲みすぎに注意しましょう。

アルコールは控えめに

アルコール自体に尿酸値を上げる作用があります。プリン体カットビールだからといって飲みすぎてはいけません。
日本酒なら1合、ビールなら500mL、ウイスキーなら60mLまでにしましょう。

軽い運動とストレス発散

短距離走やバーベルなどを使った筋力トレーニングなど、息をこらえて行う無酸素運動は尿酸値上昇の原因になり得ます。

話しながらでもできるような有酸素運動で肥満やストレスを解消しましょう。