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コラム

脳卒中

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりして、その先の細胞に血液が届かなくなり、細胞が死んでしまう病気です。
日本人の死因のおよそ1割が脳卒中です。
また、介護が必要となった原因の第1位でもあります。

脳卒中の分類

血管が詰まる脳伷塞

脳の血管が詰まることで、その先に血液が流れなくなり、酸素や栄養素の不足によって脳細胞が死滅する。

血管が破れる脳(内)出血

脳の内側の血管が破れて脳の中で出血する。
高血圧が最大の原因だが、加齢によって血管がもろくなることでも起こる。

血管が破れるくも膜下出血

脳の外側の動脈にできた瘤(動脈瘤)が破裂し、脳を包むくも膜との間に出血が広がる。激しい頭痛が特徴で重症化しやすい。

冬に多発するのは何故?

脳卒中は血圧と密接に関係する

冬になると、体温を逃さないよう毛細血管が収縮するため、血圧が上がります。
また、冬は鍋物など塩分の多い食事が増えること、発汗が少なく、運動不足になりがちで体重が増える
ことも血圧上昇の要因となります。

晩酌習慣がある方は、夜の血圧は低下しますが、朝方の血圧は逆に上昇する「モーニングサージ」が生じやすいことが知られています。
このように日頃から高血圧が続いていると、脳卒中を招くことに繋がりやすいので注意しましょう。

特にこんな場面に要注意

暖かい場所から寒い場所に移るなど、急な温度変化が心臓や血圧に負担を与え、脳卒中を引き起こすことがあります。
また、物の上げ下げをしている時、入浴時などに血圧が高くなった際にも起こりやすくなります。
くも膜下出血は睡眠中にも起こりやすくなるので注意が必要です。

大病は生活習慣の乱れから

主な原因は動脈硬化

脳卒中、特に脳伷塞を引き起こす主な原因は動脈硬化です。
その動脈硬化を招く要因として主に高血圧症や、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が挙げられます。

つまり生活習慣病を予防することが治療につながるのです。
いま一度、ご自身の生活習慣について意識し、定期的な通院や検査で脳卒中予防に努めましょう。

自分の血圧を測定してみましょう

脳卒中を予防するには、特に高血圧を防ぐことが大切になってきます。
はっきりとした症状がなく、健康診断ではじめて気づくことが多いのが高血圧です。

最大血圧140以上、または最小血圧90以上を「高血圧」といいます。
最大血圧120未満、最小血圧80未満を目指しましょう。

脳卒中のサイン『FAST』

『F』- FACE

うまく笑顔が作れず、顔の片側が下がったりゆがんだりする。

『A』- Arm

手のひらを上にして両腕を上げると片側にしか力が入らず下がる。

『S』- Speech

短い文や簡単な言葉でもろれつが回らなかったり、言葉がでてこなかったりする。

『T』- TIME

F・A・Sの症状が一つでもでもあてはまれば、発症時刻を確認してすぐ救急車を。
時間が勝負です!!

脳卒中を予防しよう

塩分・脂肪分・糖分を控える

塩分の多いものをたくさん摂取すると血圧が上昇し、高血圧になる恐れがあります。
1日の塩分摂取量は男性7.5g、女性は6.5g未満に抑えましょう。
高血圧の方は6g未満にしましょう。

アルコールは適量を守る

アルコールの摂りすぎは血圧や中性脂肪を上昇させ、アルコールの種類を問わず、飲む量に比例して血圧はあがります。
逆に節酒することで、血圧は1~2週間で下がります。

食物繊維やカリウムを意識して摂る

食物繊維には血糖の上昇を予防する効果や、コレステロール値を改善する効果があります。
また、カリウムには塩を排出させる効果があるため、積極的にとることをお勧めします。

卒煙する

たばこは血管を収縮させ、血液をドロドロにする作用があるため、卒煙して脳卒中のリスクを低下させましょう。

運動を習慣づける

ウォーキングなどの適度な運動は血流をよくし、生活習慣病のリスクを下げるのに効果的です。
1日30分の早歩き程度の軽い運動で、血圧低下の期待ができます。
できれば毎日が望ましいですが、週180分以上でも効果があります。